心臓以外の手術や内科疾患での入院中に、初めて心房細動が見つかった人は、退院後に3人に1人が心房細動を再発していたと、カナダの研究グループが発表した。
心房細動は心臓が小刻みに震える不整脈の一種で、心臓に血の塊(血栓)ができやすくなり、脳梗塞の原因にもなる。研究グループは、カナダの病院3施設で心臓以外の手術や内科疾患による入院中に初めて心房細動が発見された患者139人と、同じ病棟に入院し、年齢と性別は同じだが心房細動の病歴がない患者139人を追跡調査。退院後1年間の心房細動リスクを比較した。
その結果、1年後の心電図検査で30秒以上持続する心房細動が確認された割合は、心房細動の病歴がなかった患者の5・0%に対し、入院中に心房細動が見つかった患者では33・1%と高く、心房細動の再発リスクは6・6倍に上った。
(メディカルトリビューン=時事)