文化庁は12日、国内外に優れた成果を示し、文化振興に貢献したとして、2023年度文化庁長官表彰に白老町高砂町の工芸作家で町伝統文化継承者、山崎シマ子さん(82)ら全国の83個人4団体を選んだと発表した。表彰式は19日、京都市で行われる。
発表によると、山崎さんは衣服の製作や刺しゅうなど女性の手仕事を中心に技術の習得や伝承に携わり、現在も自ら組織したサークルなどで後継者を育成。地元のアイヌ古式舞踊を伝承する組織にも参加し、無形文化財の伝承・保存に貢献している功績が認められた。
山崎さん以外の道内関係者は次の通り(敬称略)。
▽貝沢かつえ=工芸作家、北海道アイヌ協会優秀工芸師(平取町)▽山本栄子=古式舞踊・ムックリ(口琴)・刺しゅうなどのアイヌ文化伝承者、「阿寒口琴の会」創設者、アイヌ文化実践上級講座講師、国立アイヌ民族博物館テーマ展示会への協力(釧路市)