安平町早来地区に今春開校した小中一貫の義務教育学校「早来学園」の校舎が、道産木材の普及、アピールを図る道の「HOKKAIDO WOOD BUILDING(HWB=ホッカイドウ・ウッド・ビルディング)」に登録された。12日に同校で行われたセレモニーで、胆振総合振興局の関俊一局長から町教育委員会の種田直章教育長に木製登録証が交付された。
HWBは道産木材の良さをPRする取り組みとして、2019年4月以降に竣工(しゅんこう)した建築物を対象に道が21年10月から随時登録している。同校は胆振管内では3施設目、公共施設としては管内初の登録となる。関局長は「早来学園は視察に訪れる人も多いと聞いている。道産木材の利用拡大の象徴的な建物として、登録の波及効果を期待している」と語った。
種田教育長は「子どもたちも木のぬくもりや落ち着いた雰囲気の中で楽しく学校生活を送っている。施工業者には丁寧に子どもや地域の声に耳を傾け、素晴らしい建物を造っていただいた」と謝辞。施設を一目見ようと道内外から多くの人が訪れていることにも言及し、「道産木材の魅力に気が付いてもらえるよう努めていきたい」と話した。
同校は11月末、地域社会の発展に貢献する創造性豊かな建築物を表彰する今年度の北海道赤レンガ建築賞にも選定されている。