安平町追分地区の安平山スキー場で10日、2023年度雪上安全法講習会が開かれた。苫小牧スキーパトロール赤十字奉仕団の団員を講師に迎え、同スキー場スタッフ20人がオープンを前にゲレンデでの応急処置などについて学んだ。
スキー事故などに対する応急手当ての知識、技術を身に付けてもらおうと、毎年オープン前に開催。同奉仕団の団員で日赤雪上安全法スキーパトロール指導員の田沢巧さん、菅野幸治さん、山本茂夫委員長が講師を担当した。
田沢さんらはゲレンデでの出血や鎖骨骨折を想定し、三角巾を使った止血や骨折部分の固定方法の一例をデモンストレーションを交えて説明。その上で「資料なども含め、紹介しているのはほんの一部にすぎない。基本はあるが、決まりはない」と指摘し、「傷病者にどこが痛いのか、どうすれば痛みを緩和できるのか、細かく聞きながら処置して」とアドバイスした。
同スキー場スタッフの林純一さん(41)は「けがの様態は人やその時の状況によって変わる。講師によって知識に違いがあることも分かり、非常に参考になった」と話していた。