安平町民が持つ夢やアイデアを発表し、資金などの応援を募る企画「ABIRA Talks(アビラトークス)」が9日、町早来地区の小中一貫の義務教育学校「早来学園」で開かれた。地元の総合型地域スポーツクラブ「NPO法人アビースポーツクラブ」のメンバーが資金獲得に挑戦したほか、大学生や小中学生がプレゼンテーションで町民から意見を募った。
アビラトークスは、町独自の社会教育事業「あびら教育プラン」の一環で、まちづくりのイベントやアイデアなど町民の挑戦を応援する取り組み。発表者(チャレンジャー)が自身の企画ややりたいことを支援者(サポーター)にプレゼンテーションし、資金援助を呼び掛ける。これまでに映画上映会やキッズダンスチームのオリジナルトートバッグ製作、馬ふんを使ったサウナイベントなどさまざまな企画が実現している。
7回目の今回は、アビラスポーツクラブの鳥實裕弥さん(30)と磯田直希さん(25)が登壇した。来年1月に計画している創設5周年の記念イベントに合わせてオリジナルのトートバックとクリアファイルを作るための思いを熱く語り、「イベントを通してワンチームにしたい」と参加した町民約30人に協力をアピール。設定を上回る資金調達に成功した。
旧早来中学校出身の現役大学生2人は、地元への恩返しとして大学講師を招いてのキャリア講座や大学体験ツアー、体験授業など大学進学に興味を持ってもらう仕掛けづくりを考案。町民の声を聞きたいと、参加者にアンケート調査を実施した。早来学園の児童生徒有志30人は五つのグループに分かれて学園の現状を伝え、校則改定などへの思いを子どもの視点から訴え、町民から意見を集めた。