白老町の行政と民間による共同組織、しらおい移住・滞在交流促進協議会(会長・熊谷威二白老町商工会会長)は、町内に移住して起業した女性3人の思いや活動を紹介する「白老町移住定住プロモーション動画」を町作成の移住ポータルサイト「北海道しらおい町移住ポータル」上で8日までに発表した。同町の魅力も発信する内容になっており、関係者は移住のきっかけになることを期待している。
同協議会の若年世帯向け移住促進PR事業の一環。
3人は、町地域おこし協力隊員で移動書店を展開する羽地夕夏さん(25)、同隊員でまちづくり法人を立ち上げた山岸奈津子さん(43)、町内初の認可外保育施設を運営する山﨑翔子さん(31)。町外から移住し、新たな環境で希望を実現している若い女性として取り上げた。
動画では、それぞれが移住経緯や暮らしぶり、白老の印象や実現できたこと、今後の展望などを語っている。羽地さんは「見守ってくれる感や安心感がまちにある」、山岸さんは「ウポポイ(民族共生象徴空間)と白老港が白老のスポットになっていけば」、山﨑さんは「雄大な自然が身近にあって感動した」などと話しており、1人約3分間でまとめ、ユーチューブで公開している。
撮影は町出身で映像制作会社に勤める中谷公祐さん(31)=東京都在住=が9月12~14日に手掛け、公開に向けて11月末ごろまで編集作業を行っていた。
移住ポータルの運営を手掛ける町政策推進課の溝口泰子主任(41)と特定事務職員の森田紗欧里さん(35)は「動画を通じて自分の気持ちに気付き、白老町で自分の夢が実現できるかもしれないと思ってもらえるきっかけになれば」と声をそろえる。さらに溝口主任は「町民の皆さんにとっても『このまちが好き』『暮らして良かった』と思ってもらえるメッセージを伝えていきたい」と話し、来年度以降も、さまざまな移住者の思いを伝える動画を撮影し、発信していく考えだ。