国税庁主催のコンクール「税に関する高校生の作文」で、北海道栄高校3年、泉野泰知さん(17)は全道の最高賞・札幌国税局長賞に、同3年、山本一晴さん(17)は苫小牧税務署長賞に輝いた。表彰式が6日に同校で行われ、賞状を手にした2人は満面の笑みを浮かべた。
税を考える週間(11月11~17日)にちなみ、高校生に生活と税の関わりを知ってもらうことを目的とした毎年恒例のコンクール。今年度は、苫小牧税務署管内(東胆振地域と日高町、平取町を含む1市6町)2校からの133編を含め、全道54校から3543編の応募があった。
10月上旬に札幌国税局や苫小牧税務署の職員が審査した結果、札幌国税局長賞に5編、苫小牧税務署長賞に1編を選んだ。
泉野さんは「私たちを支える税の大切さ」と題し、大人になるにつれて公共施設など地域社会を取り巻くさまざまな所に税金が使われていることを実感し、税について理解を深める大切さを訴えた。山本さんは「現代の少子高齢社会と税」のタイトルで、成熟化、高齢化が進む社会では税の使われ方を考えることが大切という思いをつづった。
表彰式には、伊藤署長が同校を訪れ、表彰状と記念品を2人に手渡した。泉野さんは賞状を手に「入賞したこと自体に驚いている。自分の思いが伝わることはうれしい」、山本さんは「選ばれると思っていなかった。感激で言葉が見つからない」と喜びを語った。
伊藤署長は「税に関心を持っていただき、非常にありがたい」と感謝。渡邊和弘校長も2人の受賞をたたえ、「社会の一員としての義務、納税の意義を知る租税教育は大切」と話していた。