新型コロナウイルスのワクチンを接種しようか、しないか、迷っている。昨年までは不特定多数と接する仕事柄を踏まえ、条件反射的に受けてきた。副反応がきつかった時もあったが、昨年秋に4回目を打った際は何もなし。5回目も当然のように、接種を検討していた。
しかし、いざ接種券を受け取り、困惑した。過去のワクチン接種は、いずれも集団接種会場で受けたが、今秋は医療機関による個別接種のみ。記者は歯科を除き、かかりつけ医がない。そもそも病院自体、いつ受診したかも記憶にない。病院選びから始めることが、意外とハードルが高いことに、改めて気が付いた。
コロナが季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行してから迎える初の師走。振り返れば昨年もコロナ禍では初めて行動制限のない師走だったが、今年は「コロナ前」の景色をさらに取り戻しているようだ。繁華街は忘年会シーズンのにぎわいを取り戻し、商業施設などはクリスマスに向けて華やかさを増す。
そんな中、コロナも、さらにインフルも、いまだ沈静化の兆しはなく、年末年始に向けて感染拡大の懸念すらある。慣れもあって危機意識は薄れがちだが、病気の性質までは変わらない。できる限り基本的な対策の徹底に努めたい。(金)