任期満了に伴い、3日付で退任する白老町の古俣博之副町長(71)、竹田敏雄副町長(67)は最後の登庁日となった1日、議事堂で退任あいさつし、多くの職員に見送られて役場庁舎を後にした。
あいさつで古俣氏は「公に足場を持つ者として常に不安や恐れを抱えながらの12年間だった」と自身の任期を振り返り、竹田氏は「町長を中心とした新体制の中で町民が安心と安全、快適に暮らせるまちづくりを進めて」と職員にエールを送った。大塩英男町長は「人情味あふれる人柄で町政を引っ張ってくださった。今後の運営を新たなステージでも見守ってほしい」とねぎらった。
2人は職員から花束を受け取り議事堂を出ると、列をつくって拍手で見送る職員に目頭を熱くし、お辞儀をしながら玄関ロビーまで歩いた。
古俣氏は1976年道教育大函館分校卒。虎杖中学校などで校長を歴任。2011年12月から教育長を1期4年、萩野・竹浦・虎杖3中学校の円滑な統合に尽力した。16年3月から副町長を2期8年務めた。
竹田氏は道日大高校を卒業後の1975年に役場入り。建設課長などを歴任し、2017年3月に定年退職。再任用で民族共生象徴空間(ウポポイ)の周辺整備事業に関わり、19年から副町長を1期4年担った。