登別市登別温泉町の観光施設のぼりべつクマ牧場は12月1日から、冬の風物詩となるゴンドラ「とば号」を運行する。ヒグマの餌となるサケトバの製造のため、サケを貨物用ゴンドラにつるして寒干しするこの時期ならではの風物詩。
「とば号」の運行は、ヒグマの飼料作りと観光客に季節を感じてもらう目的で2012年に始めた。ゴンドラ1基につきサケ20本をつるし、寒風の中、山麓―山頂間(片道約1.2キロ)をロープウエーで循環運行。”空飛ぶサケ”として観光客の人気が高い。
サケとばは、気温や風の強さによるが、10日間ほどで完成する。風が冷たいほどうま味が凝縮し、来年3月末までにサケ不漁による影響を考慮しても240本ほど作り、施設で飼育する熊の餌にするという。