白老町北吉原ですし店「寿司のつしま」を営む對島雅廣さん(68)が、食品衛生事業功労者として厚生労働大臣表彰を受賞した。約半世紀にわたってすし職人の道を歩み、苫小牧地方食品衛生協会の指導員としても業界の発展に貢献。苫小牧保健所管内(東胆振1市4町)からの受賞は5年ぶり8人目で、對島さんは「気持ちが引き締まる思い。恥じないように精進したい」と決意を新たにした。
食品衛生の普及向上や指導育成に尽力した人をたたえる同表彰に、今年度は全国から193人が選ばれ、うち道内は對島さんを含めて4人。24日に同保健所で表彰状の伝達式が行われ、竹内徳男所長が對島さんに表彰状を手渡した。
對島さんは空知管内上砂川町出身。高校卒業後に札幌市内の老舗すし店で修業し、1979年に白老町で開業。84年から同町北吉原の現店舗で営業している。88年に苫小牧地方食品衛生協会の指導員となり、苫小牧保健所と連携しながら衛生指導に尽くしてきた。2019年5月から同協会の副会長も務めている。
對島さんは鮮度にこだわった魚介類の仕入れや食品管理はもちろん、「お客さんにきれいな場所で気持ちよく食べてほしい」と店内の清潔感も重視してきたという。竹内所長は「飲食店にとって食品衛生は基本。今後も地域の先頭に立って頑張って」と期待を込めた。