移住検討者や移住したての世帯を対象とした「白老風移住者交流会」が25日、白老町コミュニティセンターで開かれた。約30人が参加し、町発祥の軽スポーツ「ゲーリング」やアイヌ民族の伝統料理オハウ(温かい汁物)のランチなどで交流した。
町と町内の民間団体による共同組織「しらおい移住・滞在交流促進協議会」(会長・熊谷威二白老町商工会会長)の主催による初めての取り組み。
初回は「白老産がもりだくさん!」のテーマで開き、高齢者の健康維持増進のため誕生から31年続く町独自の健康体操「しらおい元気まち体操」や、今年町内で「世界大会」が開かれた「ゲーリング」などを楽しんだ。
江別市から夫婦で移住し3年目という洞内無人(なきひと)さん(70)は「雪がないのと温泉がいいですね」と語り、妻の幸枝さん(65)は「参加した方たちと移住した理由を語り合いたい」と話した。
東京から母親と妻、長男の4人で町内に移住し、11カ月目という会社員の富田英介さん(38)は「倶多楽湖などの自然や芸術祭が素晴らしい」と魅力を語った。札幌市から移住を検討中の主婦、渋谷佐江子さん(61)は「まちの方々の優しさ、人の良さがすてき。来春に向けて移住を進めたい」と話していた。
交流会の担当者は「今後は季節ごとの開催を目指し、ワカサギ釣りやポロト湖の散策などでまちの魅力を伝えながら交流を深めたい」と継続していく考えで、熊谷会長は「交流会が一緒にまちづくりを考えるきっかけにもなれば」と語った。