むかわ町と札幌市中央区の都市型水族館「AOAO SAPPORO」による町民向け親子バスツアーが23、25両日に行われた。2日間で計74人が、同町の復興のシンボルで国内最大の全身骨格化石「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)をはじめ、水中の生物の魅力を満喫した。
町と水族館が包括連携協定を結んだことにちなんで同水族館で開催されている特別企画展「ザ・パーフェクト恐竜」(来年1月15日まで)に合わせて、町側から「町の子どもたちに教育的なことができないか」と提案して実現。23、25日と12月2日の計3回のツアーを企画し、総勢106人の参加を見込んでいる。
25日は35人が参加。全長約8メートルの全身復元骨格(レプリカ)を見たほか、バックヤードや水中景観の中で小さな生物を観察できるネイチャーアクアリウム、デジタルアートの空間、オリジナルグッズを販売するミュージアムショップなどを楽しんだ。家族で参加した中奥旭柊君(5)は「新しい水族館に行きたかった。恐竜の化石がよかったし、大きな魚やカブトガニもカッコよかった」と喜んでいた。
同水族館支配人の浅井洋平・営業担当シニアマネジャーは「自分たちの町の誇りが展示されているところや水族館そのものも見てもらいたい」とアピール。今後も「恐竜の深堀りやメロン、シシャモなど恐竜以外のつながりも持っていけたら」と話していた。