白老町議会は24日、第2回定例会11月会議を開き、2023年度一般会計補正予算案や副町長定数を現行の2人から1人に改める条例改正案など議案4件を原案通り可決。12月3日付で任期を終える古俣博之副町長(71)と竹田敏雄副町長(67)の後任に大黒克已会計室長(63)を選任する人事案など2件に同意した。大黒氏は「職員と力を合わせ、町民の豊かな生活の実現に向けて絶えず誠実であり続けたい」と抱負を述べた。大黒新副町長の任期は12月4日から4年間。
昨年暮れに入所者への虐待が発覚して以降、今年9月時点で入所者がゼロとなっていた町立介護老人保健施設「きたこぶし」の廃止条例では、村上弘光事務長が11人の施設職員の処遇について説明した。介護士7人が12月末日付で退職扱いとなり、看護師3人とケアマネージャー1人が町立国保病院に移る。条例の施行日は来年1月1日。
補正予算は、小中学校へクーラーや扇風機などの備品設置、来年1月の「二十歳を祝う会」がウポポイで開催されることに伴う青少年らの入場料などを計上。今年度一般会計予算に434万7000円を追加し、総額は123億3664万5000円となった。
行政報告では、大塩英男町長が17日に発生した暴風に関する災害被害状況を説明。屋根の飛散や窓ガラスの破損など建物被害10件、風倒木5件、道路標識やカーブミラー折損4件が発生したが人的被害はなかった。