白老町教育委員会は19日、札幌市の音楽講師を迎え、町民向け「おもてなし・コミュニケーション実践講座」を仙台藩白老元陣屋資料館で開いた。町民ガイドを目指す受講者約10人が、滑舌を維持する体操をしたり、リズム感を鍛えるために童謡を歌ったりした。
2023年度地域人材育成・活用事業の一環。昨年度は礼儀作法などを学ぶ内容で開いている。
今回は、札幌市でボイストレーニングによる老衰予防講座を展開している音楽講師川口真奈美さんを講師に迎えた。
川口さんは「口や歯の動きは老化で衰えていく」と、予防に役立つ「パタカラ体操」を紹介。唇を鍛える「パ」の発音や舌の働きを整える「タ」「ラ」、喉の筋肉に関わる「カ」を「パタカラ」の順番で早く発音すると、滑舌の低下を防げると伝えた。
受講者は、遅れて歌っても美しいハーモニーが生まれる童謡の輪唱を体験し、周辺の音に惑わされずに歌い切る脳トレを楽しんだ。
同講座は26日にも同資料館で開かれ、マナー講師の松前葉子さん=札幌市=が「おもてなしにつながるコミュニケーション力」と題して講演する。