白老町総合体育館で18日、幼児、小学生対象のスポーツ体験イベント「白老スポーツフェス2023」が初めて開かれた。フットサルやゲーリングなど13種目の体験ブースが設置され、”スポーツ縁日”のよう。町内の子どもと保護者計約350人がそれぞれ興味を持った種目を体験し、歓声を上げて楽しんだ。
白老町教育委員会と町地域おこし協力隊員の小箱駿太さん(29)が主催。人口減少と少子化を背景にスポーツを気軽に楽しむ機会が減っており、子どもたちにさまざまな運動に触れ、体を動かしてもらおうと企画した。
用意した種目は、輪投げ、射的といった縁日のような遊びをはじめ、木の棒を投げてピンを倒す北欧発祥の「モルック」など誰でも親しめる軽スポーツ、ハンドボールやバレーボール、9枚のパネルにゴム球を投げてコントロールを競うストラックアウトなど。
友人家族と親子の計4人で参加した白老小学校4年の藤宮すみれさん(10)は「ストラックアウトが面白かった。みんなで遊べるモルックも楽しみ」と顔をほころばせた。
小箱さんは「体を動かし、達成できる感覚を一つでも多く積み重ねてほしい。こうした機会を通し、やる気やあすへのエネルギーを蓄えてもらえたら」と手応えを語った。来場した大塩英男町長は「子どもたちが、どんどん体を動かせるスポーツの機会を充実させていきたい」と述べた。町教委は来年度以降、青少年のスポーツイベントを増やす方向で検討するという。
同フェスには、8月に町と包括的連携協定を締結した総合型地域スポーツクラブ「サフィルヴァ」(札幌市)や町社台のNPO法人ウテカンパらも協力し、各種目の指導も行った。