第30回白老町青少年育成大会が18日、町中央公民館で開かれた。優良勤労青少年表彰などのほかほか、中学生の主張発表、しらおい子ども憲章に基づく各小中学校での取り組み発表が行われた。町民ら約160人が出席し、職務技能の向上に努める若者らに温かい拍手を送り、子どもたちの声に耳を傾けた。
町青少年育成町民の会(山田和子会長)が、「子どもたちの健全育成は地域から」をスローガンに掲げて主催した。
表彰式では、町竹浦にある北海道リハビリテーションセンターの介護福祉士宮本優花さん(22)と羽田野由里子さん(22)に優良勤労青少年顕彰が授与された。虎杖浜青少年健全育成協議会の宮武富子さん(85)、町婦人団体連絡協議会の鈴木みゆきさん(75)、鈴木キワ子さん(79)の3人に青少年育成活動者等表彰が贈られた。
中学生の主張発表では、白老中学校と白翔中学校の1、2年生4人が、動物虐待防止やジェンダー平等をテーマに自分の考えを述べた。しらおい子ども憲章の具現化に向けた各小中学校の取り組み発表では、顕彰推進委員の児童生徒が内容を発表。白老小学校の6年生チームは「わたしたちが創った児童会活動」をテーマに、いじめや差別を撤廃する啓発やエネルギーの節約のため環境保全に取り組んだことをスライドを使いながら詳しく紹介した。
同館ロビーには、子育て支援団体や青少年育成団体の活動、表彰を受けた人らのプロフィルなどを紹介するコーナーが設けられ、来場者の関心を集めていた。
同大会の開催は1987年9月、町内の青少年が自ら命を絶ったことがきっかけとなった。二度とあってはならないと町民ぐるみで健全育成の組織化を進め、翌88年5月に町民の会を発足。92年に「あたたかい家庭から育てしらおいっ子」をスローガンに第1回大会を開き、現在に至る。