賃貸不動産大手の大東建託(本社東京)による居住満足度調査「いい部屋ネット・街の幸福度(自治体)ランキング2023」北海道版で、安平町が3位になり、初のランクインを果たした。住んでいる町民の評価が反映された結果で、偏差値70点台と高い数値。町の担当者は「主体的に評価し、幸せを感じている人がいることはとても励みになる」と喜んでいる。
同ランキングは、同社の賃貸未来研究所が19~23年の5年間でその自治体に居住する20歳以上の男女3万6016人を対象に得た回答を累積して集計したもの。「非常に不幸だと思う」の1点から「非常に幸福だと思う」の10点まで10段階で回答してもらい、回答者50人以上の自治体を対象に集計する。
今年度は、上川管内東神楽町が100点満点の平均値(評点)71・7点、偏差値73・2点で3年連続の1位。2位は同管内東川町だった。
安平町は町内に住む51人が回答し、今回初めてランキングの対象となった。評点は71・4点、偏差値も72・1点をマークし、上位2自治体と同様、70点を超える高い数値を記録した。
町は、21年に日本ユニセフ協会が推進する「子どもにやさしいまちづくり事業(CFCI)」実践自治体となり、特色ある子育て・教育を柱にしてまちづくりに取り組む。新千歳空港から車で20分ほどという抜群のアクセスは移住先として注目を浴びている。今年4月には農業分野で道内初となる「オーガニックビレッジ宣言」を掲げ、環境に配慮した持続可能な農業を進めるなど、人にも自然にも優しい町を目指している。
町政策推進課の木村誠課長補佐は「回答した51人が主体的に評価し、幸福と感じてもらえていることはありがたい。まちづくりを自分事として捉えてくれている町民がいることは励みになる」と喜び、「町への誇りや愛着、この町に住み続けたいという意識につながれば。単年の結果に一喜一憂せず、来年以降も引き続き、努力していく」と話していた。