厚真町の厚南中学校(石崎和昌校長)で16日、札幌市内などで活動するソプラノ歌手の高橋実規子さん、北広島市で教室を開くピアニストの矢崎有佳さんを招いての芸術鑑賞会を開いた。生徒たちがプロの美しい歌声と音色に聞き入った。
生徒たちに生の演奏などを通して、感性を養ってもらおうと企画。音楽の授業時間に行った。
高橋さんは、矢崎さんの演奏に合わせて即興曲や世界的に有名な賛美歌「アメイジング・グレイス」、教科書にも掲載されている「赤とんぼ」「故郷」などを1曲1曲解説し、熱唱した。矢崎さんが「トルコ行進曲」を演奏したほか、生徒たちが「翼をください」を合唱した際に、高橋さんがより美しく歌うこつなどをアドバイスする場面も見られた。
生徒を代表してあいさつした3年の小向彩さん(15)は「歌う時や演奏する時に全身で表現することが分かった。卒業式の合唱に生かしたい」と話した。石崎校長は「テレビやCDで聞くよりも生の声を感じ取り、自分の感性を磨いて」と期待を寄せた。