男性ホルモンの一種であるテストステロンは70歳を過ぎると減少し、加齢以外にも肥満や糖尿病、がん、婚姻状態、喫煙などのさまざまな要因が関係していたと、国際共同研究グループが発表した。
テストステロンには筋肉や骨の量を増やしたり、意欲や認知力を向上させたりする働きがある。研究グループは、11件の研究に参加した男性2万5149人の血中テストステロン値、社会的要因、生活習慣などのデータを統合解析。テストステロン値の変化に関係する要因を検討した。
その結果、テストステロン値は17~70歳では安定していたが、70歳を超えると大幅に減少した。また、体格指数(BMI)が高いほどテストステロン値は低く、既婚者、高強度の運動時間が週75分以下、喫煙歴がある人でも低かった。さらに、心筋梗塞などの心血管疾患、高血圧、がん、糖尿病の人も低値だった。
(メディカルトリビューン=時事)