白老町のしらおいイオル事務所チキサニで11日、アイヌ文化体験行事「サケの食文化体験」が開かれた。町内や札幌市から親子連れなどが約30人が参加し、サケの解体などを体験した。
一般社団法人白老モシリのイオル(伝統的生活空間)体験交流事業。同団体会員によるサケの解体の実演見学や体験、チマチェプ(サケの串焼き)やオハウ(温かい汁物)などの伝統料理の試食を行った。参加者は活動を通じ、アイヌ民族とサケとの関わりや食文化に理解を深めた。
町日の出町の祖母の元に家族4人で帰省していた札幌市の小学3年生、野澤そのさん(8)は、オハウを初めて食べ、「おいしかった」と顔をほころばせた。