白老町日の出町に今年5月にオープンした認可外保育施設「5kan.(ごかん)」(山﨑翔子代表)は11日、子どもの権利条約について理解を深めるイベントを開いた。幼児、小学生と保護者計約30人が町内外から参加し、同条約に関する絵本の読み聞かせに耳を傾けた。
国連が子どもの福祉増進のため1954年に制定した「世界こどもの日」(20日)を前に、89年に国連総会が採択した「子どもの権利条約」について学び、考える場として企画された。
山﨑代表(31)が同条約を子ども向けにまとめた絵本「こどものけんりのえほん」を読み聞かせ、参加者全員で子どもの権利について考えた。
保護者からは「大人と子どもは感性が違うからこそ、いろんなことを話し合う時間が大切だと知った」「子育てしていく私たちが子どもの権利について知る必要がある」との感想が出された。山﨑さんは「大人が子どもの権利を知り、家庭や社会で子どもたちが安心できる環境をつくっていくことが重要」と話した。
このほか、和紙工芸家、品田美里さん(41)=札幌市在住=の手ほどきで和紙を使ったあんどんを作り、室内でともした。バイオリニスト守谷元瑛さん(25)=同=によるオリジナル曲の生演奏も楽しんだ。