受動喫煙にさらされている人は、不健康な生活習慣を持つ割合が多いことが分かったと、大阪大の研究グループが発表した。
研究では、職場の健康診断を受けた基礎疾患がない同大の男性職員2379人を受動喫煙があるグループ(368人)と、ないグループ(2011人)に分け、生活習慣を比較した。
その結果、受動喫煙があるグループはないグループに比べ、野菜や果物の摂取量が少なく、揚げ物やアルコールの摂取頻度が高かった。また、喫煙者の割合は、受動喫煙がないグループが10%未満に対し、あるグループは約40%だった。
受動喫煙は、がん、心筋梗塞、狭心症、慢性呼吸器疾患などの非感染性疾患(NCDs)の原因となる。NCDsの発症には不健康な生活習慣も強く関係することから、研究グループは「受動喫煙の防止だけでなく、生活習慣の改善指導など多角的なアプローチによる健康被害対策が重要」としている。
(メディカルトリビューン=時事)