厚真中学校(北尾稔校長)の3年生22人は10日、「厚真の未来」について語るプレゼンテーションを同校体育館で行った。ふるさと教育で学んだ地域の魅力と、課題を踏まえた解決策などをそれぞれが提言し、地域の未来について保護者や町職員らと活発なやりとりを交わした。
1人5分ほどの持ち時間で、それぞれが考える新たな取り組みを、スライドを使って紹介した。町内で盛んな陸上競技をはじめとするスポーツ合宿所の整備、厚真の日本酒「あつま川」の酒かすを使った美容品の開発、空き家を活用したお試し移住プラン―など、ユニークな案を予算も加味した上でプレゼン。近年のサウナブームに着目し、費用を抑えることができるテント式サウナの事業展開を発表する生徒もいた。
長岡悠臣さん(14)は、人口減少対策や観光客の増加を狙った大規模なマルシェの開催を提案。「課題解決のために、子どもだけでは難しいが大人たちが協力してくれたら」と期待し、将来的に「町の取り組みが住民の課題や不満の解決になるような活気あふれるまちになっていたらいい」と思いを語った。
また生徒たちが4グループに分かれて町内のパン屋、サーフショップ、木工、放牧豚の事業者を訪ね、取材、撮影した内容を動画にまとめたことも報告した。作成した動画はフェイスブック内の「Atsuma Pride Project(厚真プライドプロジェクト)」のページで閲覧することができる。