未来のむかわを描く 復興創生・共創アドバイザー講演会より 【下】 アピールしたいものたくさん 奥野氏 お寺をコミュニティーの場に 舛田氏 町民同士で助け合える仕組み 椿氏 ”地域化するTTP”を参考に 朝比奈氏 年代超えた交流で多くの刺激 三上氏

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2023年11月11日
未来のむかわを描く 復興創生・共創アドバイザー講演会より 【下】 

アピールしたいものたくさん       奥野氏
お寺をコミュニティーの場に      舛田氏 
町民同士で助け合える仕組み  椿氏 
”地域化するTTP”を参考に  朝比奈氏
年代超えた交流で多くの刺激  三上氏

 発信力に課題 

 奥野恵美子氏 移住してきた方から「むかわ町はいいところだけど、発信力がないよね」「PRするものがないよね」と言われることがある。勉強になるし、こうした場で伝えることがまちのためになると思う。

 PRするものがないのではなく、例えば農業経営者はいろんな作物を作っていて、アピールしたいものがたくさんあるはず。若い人たちはいろんな媒体を使ってアピールしているが、もっとPRできたらいいのでは。

 舛田那由他氏 むかわ町は発信力が弱く、情報が伝わってこない。情報を収集し、まちを動かしていくのが行政。その力を期待したい。

 いい農作物を作っていても、知られなければ売れない。(町産品には)レタスやメロンなどいろいろあるが、知らない方はたくさんいるので、どんどん発信していくことが大事。むかわ町は農林水産業のまち。ぜひ盛り上げたいと思っており、どんな仕事にも欠かせなくなっているITで後押しできたらと思っている。

 また、鵡川地区の住民には恐竜にあまり興味がなかったり(恐竜の町という)実感がなかったりする人が多いように思うが、恐竜はすごいパワーを持っている。マニアックな人や大好きな人などがいるので、(まちづくりの機運になる)チャンスは十分ある。

 椿文子氏 むかわ町は新規就農者を生む体験システムなどを整えているが、近年はむかわを選んでくれる人が少なくなっている気がする。発信の仕方を変えることで、新規の方が増えることを期待している。

 今後のまち づくりに向けて

 舛田氏 私たちにできること。その一つとして、リーダー(始動者)になる素質があり、意見を持っているけれど形にできない―そういう人の思いを形にすることがあると考えている。

 コミュニティーの場になるよう移住者の会を月に1回法城寺で開いており、町外から来た人は「むかわっていいまちだよね」「可能性がたくさんあるよね」と言ってくださる。一方、ずっと住んでいる人にそう思う人は少ないようなので、移住者に学ぶところから始めて、意識を変えていってほしい。

 移住者やいろんな仕事の方が集まって「こうやったら面白いのでは」という話をして、したいことをみんなでサポートし合って、いろんなイベントを起こしていければ。ちなみに12日には近隣のパン屋さんを集め、お寺でパンフェスを開く。やりたいことに私が賛同できれば、お寺を開放するし、お寺を地域にとって、なくてはならないものにしていきたい。

 椿氏 今後の自分を考えると、老いてきた方の受け皿、つまり仕事を引退して時間に余裕のある元気な方に短時間でも子どもを預かってもらうなど、町民同士で助け合える仕組みを構築したい。年配の方が活躍できる場所をつくりたいし、私はスポーツをやってきたので、元気でいるために、どの年代の方にもスポーツをしてもらいたい。特に子どもにはいろんなスポーツにチャレンジし、自分の得意なものを見つけてほしい。

 奥野氏 健康でなければ何もできず、心も体も両方大事。できる人ができることをするというのは、まちづくりに掲げたコンセプトの一つだと思うが、できる人(始動者)を発掘するのも大切になる。

 朝比奈一郎氏 子どもを預け合う仕組みは他の地域でも例があり、ITをうまく使いながらやっている。”地域化するTTP(徹底的にパクる)”というのがあり、企業同士だと訴訟になるかもしれないが、各自治体の取り組みは許されるのでは。また、法城寺での移住者の集まりから生まれたものを、町に提案してもいいと思う。

 三上誉人氏 「むかこみゅ」では、下は2歳、上は92歳までを1日でコーディネートしている。その間に多年代がいるが、みんな目がきらきらしている。違う年代と話すことで、多くの刺激を受けていると感じる。小さい子は視野を広げ、人生経験の豊富な方はもう一度元気になるコミュニティーを展開させていただいている。

 舛田氏 むかわ町には「むーブ」というスポーツクラブがあり、サッカーやダンス、卓球、バスケットボール、バレーボールなどいろんなスポーツができる環境が整っている。こんな町は他にない。周りからすごいと言われるが、(町内に住む)私たちがそのすごさを知らないという現状は問題。ちゃんと知ってもらい、いろんなことを一緒にやっていきたい。

 椿氏 子どもの習い事も、例えば放課後ここに行けばこれを習えるということが分かれば、親の苦労も減るのでは。いろんな年代の人が集まれる場があってもいい。

 奥野氏 朝比奈さんが「何かを変えようとする力が大事」という話をしたが、むかわには何かをしたいという人が、きっとたくさんいると思う。ただ、なかなか手を挙げ、行動に移せないのでは。

 町に関わることについては、どの住民も参画しなければいけない。舛田さんをはじめ、いろんなことをしている方に自分の思いを話し、輪が広がるようにしたい。どんどん声を発していくことがまちづくりの一番の強い力になる。まちの主役、町民が声を上げる町になってほしい。

 パネラー

 ▽奥野恵美子氏 前町まちづくり委員会委員長、町議

 ▽舛田那由他氏 現町まちづくり委員長、法城寺住職

 ▽椿文子氏 道指導農業士、スケートショートトラックリレハンメル・長野五輪日本代表

 ▽朝比奈一郎氏 町復興創生・共創アドバイザー、青山社中(東京都港区)筆頭代表CEO

 ▽三上誉人氏 町子育て応援事業「むかこみゅ」実施、合同会社GCs代表

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