アイスホッケーアジアリーグのレッドイーグルス北海道(REH)が7日、苫小牧市のネピアアイスアリーナで記者会見を開き、市のアイヌ文化魅力発信事業の一環として来年3月のホームゲームで着用するオリジナルユニホームを披露した。竹俣一芳社長、とまこまい観光大使のDF佐々木一正、山本俊介副市長が出席。山本副市長は「これまでアイヌ文化に触れる機会がなかった多くの人たちにも興味を持ってもらえれば」と期待した。
ユニホームのデザインは、苫小牧アイヌ協会の案を基に、REHのチームカラーである赤を基調とし、アイヌ文様を全面に表現。文様のバランスは通常、対称的に描かれることが多いが、伝統、革新、融合を意識してあえて非対称とし、ハスカップの紫色を文様の差し色に使用した。肩回りの横長ラインには、苫小牧アイヌ文化の象徴でもある丸木舟の形状も表している。
市は、アイヌ文化に触れる機会がなかった人にも魅力を発信しようと、地域でなじみの深いアイスホッケーに着目し、市を本拠地とするREHに協力を依頼。選手にオリジナルユニホームを着用してもらうことで、アイヌ文化に興味を持つきっかけにしたい考えだ。
アジアリーグ2023―24の終盤戦となる来年3月9、10両日、ネピアアイスアリーナで行われるホーム戦(栃木日光アイスバックス戦)を企画の冠試合とし、選手たちがユニホームを着用してプレーする。
会見でユニホームに袖を通した佐々木は「第一印象で、相手にチームの強いイメージを与えられるようなデザインだと感じた。(冠試合は)大事な時期のゲームなので、そのエネルギーを試合にぶつけたい」と語った。
竹俣社長は市や苫小牧アイヌ協会との協働の取り組みについて「クラブ化から3年。今後も地域と連携して、さまざまなことに取り組んでいきたい」と話した。