家計の事情や家族の無理解で生理用品を入手できない女性を支援するため、女性サロンなどを展開する白老町のNPO法人ウテカンパ(田村直美代表)は、生理用品と無償で引き換えるカードを町総合保健福祉センターの女性用トイレ2カ所に設置した。引き換えは同施設内にある町社会福祉協議会の窓口で行う。
カードには同法人のメールアドレスや田村代表の連絡先も印刷した。生理用品の提供だけでなく、「生理や体の悩みを一人で抱える女性の社会的孤立を防ぎたい。気軽に相談できる場があることを知って」と呼び掛ける。同法人には助産師や看護師も所属することから、田村代表は「できるだけ多くの方に利用を促したい。とにかく一人で悩まず相談を」と語る。
経済的な理由で生理用品を購入できない女性や女の子の「生理の貧困」について、全国の自治体などで生理用品を無償提供する動きが広がっている。同法人は小中学校や外国人労働者が働く事業所にも届けるなど、支援活動を続けている。