毎月、学校給食予定献立表が配布されます。何気なく目を通している人が多いと思いますが、隅々まで読んでいくと、栄養教諭の先生方が私達のことを思って作成してくださっているのが伝わってきます。
私が小学校入学後からお世話になっている栄養教諭の先生からは、学活や家庭科の授業を通じて栄養面について教えていただいています。成長期の私達にとって、どのような栄養素が必要であるかを考えるきっかけになり、献立表の栄養価や食材についても細かく見る機会が増えました。
また、教室に貼られていた「献立日めくりカレンダー」は、食材に関するクイズ等が記載されていたので、楽しみながら学ぶこともできました。このように様々な角度から、私達が口にする食材を知ることができたのも給食のおかげです。そして、この学校給食を実際に調理してくださっている方々、運搬してくださる方々に感謝することができるようになったのは、第2学校給食共同調理場へ校外学習で行った経験があったからです。給食時間に必ず間に合うように、衛生面に配慮しながら一つ一つメニューを完成させていくことは、毎日大変だと思います。そのような苦労を学んだことにより、残さず食べるようになりました。以上のように、学校給食から学ぶ「食育」には、とても大きな意味があり、自ら食生活・食習慣を実践することができるように行動していきたいです。
インターネットで、農林水産省のホームページに載っている「食事バランスガイド」を調べたところ、給食はバランス食の見本であり、季節の節目に食べる行事食や、地元ならではの味を伝える郷土料理が献立に取り入れられているものであることが分かりました。例えば、関東ブロックでは「ほうとう」、中国ブロックでは「かきめし」、九州ブロックでは「ゴーヤーチャンプルー」など、各地域の特産物を上手に活用して、風土に合った食べ物として作られ、食べられています。
私達の地元、苫小牧市では、「ホッキ貝カレー」や「ハスカップゼリー」が給食で提供されています。給食のメニューに取り入れられていることにより、親しみをもち特産品を身近に感じられると思います。きっと、大人になっても、地元の味として記憶に残るでしょう。
学校給食卒業まで、残り2年7カ月。給食から感じる愛情を大切にし、感謝しながら食に関する知識をより深めていきたいと思います。
(終わり)