日銀の貨幣博物館(東京)で2日から、来年7月の紙幣刷新に向けた特別展が開催されている。20年ぶりの刷新となる新紙幣のデザインを鑑賞できるほか、最新の偽造防止技術も体験できる。期間は来年9月8日まで。
特別展では、世界で初めて紙幣に採用された「3Dホログラム」が体験できる。機械を操作して紙幣を傾けると肖像の立体画像が回転する。また、肖像に加えて背景にも微細なすかしを入れた最新の「高精細すき入れ」とともに、江戸時代のすかし技術も紹介。偽造防止技術の進歩を学ぶことができる。
開催初日の2日は、団体客や親子連れら約300人が来場。貨幣博物館の関口かをり主任学芸員は「来年発行のお札につながる江戸時代からの優れた技術をぜひ体験いただきたい」と話した。