白老中学校(前田道弘校長、生徒146人)は10月28日、各学年の生徒が総合的な学習の時間で学んだことを発表する「ふれあいふるさとDay」を開いた。1、2年生が職場体験や取材を通して学んだ白老の魅力を紹介した。3年生は、中学生ならではの町への思いが詰まった発表を行い、訪れた町民から大きな拍手を受けた。
1年生は8班に分かれ、自ら企画、制作した観光プランのPR動画を、2年生は町役場や小学校など22カ所の職場で体験し、感じたことや自己実現に向けて必要なことについて発表した。
3年生は「つるつるステーション」という放送局を中心に各地と中継をつなぎ、ライブ配信や制作した動画を駆使。「白老町の未来を考える」をテーマに、芝居仕立ての発表を展開した。
民族共生象徴空間(ウポポイ)のPRキャラクター「トゥレッポん」と連動してスタンプラリーを展開し、町内各地を散策するアイデアや神社祭りやポロトミンタラ祭りの規模を拡大して白老の学校や各団体の発表の機会を増やすなど、中学生ならではの発想でまちづくりのアイデアを遊び心満載のステージで伝えた。
発表者の一人でキャスター役を務めた3年の水野冬真さん(14)は「白老は食べ物や自然が豊かだが、他にもある隠れた魅力をもっとPRしていけたら」と語った。全体を鑑賞した安藤尚志教育長は「今後の社会を担う中学生一人ひとりが住んでいるまちに関心を持ち、まちの将来について考えることに意味がある」と述べた。
「ふれあいふるさとDay」は町教育委員会が2017年度から全小中学校を対象に実施。地域と連携した教育活動を通し、郷土愛や豊かな心を育むことを目指している。