今年の世相を反映した言葉を選ぶ「2023ユーキャン新語・流行語大賞」の候補が2日、発表された。18年ぶりのセ・リーグ優勝を果たしたプロ野球阪神で優勝を意味する「アレ」や、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」など30語。大賞とトップテンは12月1日に発表される。
旧ジャニーズ事務所(現SMILE―UP.)の記者会見で存在が明らかになった、特定の記者を指名しないための「NGリスト」や、好きな人のささいな行動で気持ちが冷めてしまう「蛙化現象」、恋愛感情を利用して大金をだまし取る「頂き女子」がノミネート。大量の学習データを基に文章や画像などを自動作成する「生成AI」や、旧ツイッターの新名称「X」も入った。
市街地でクマによる被害が頻発し、北海道で駆除されたヒグマ「OSO18」も選出。タレントのタモリさんが昨年末、「来年はどんな年になるか」と問われて答えた「新しい戦前」や、16歳以上なら運転免許がなくても乗れるようになった「電動キックボード」も選ばれた。
新型コロナ関連は5月に感染症法上の位置付けが移行した「5類」など。他にはアニメ化され話題になった人気漫画「推しの子」、観光公害を示す「オーバーツーリズム」などが入った。