学校給食作文コンクール(3) 「残し物ゼロをめざしてできること」 苫小牧美園小4年 宮下(みやした)紅音(あかね)さん

  • 特集, 苫小牧学校給食作文コンクール
  • 2023年11月2日
学校給食作文コンクール(3) 「残し物ゼロをめざしてできること」 苫小牧美園小4年 宮下(みやした)紅音(あかね)さん

  「今日の温食缶、重たいなあ。おいしい給食だったのに、なぜ残しちゃうんだろう」と、思いながら階段を下りました。

   私は、3年生のころに一度だけ残してしまったことがありました。その時の理由は、時間内に食べることができなかったからです。その時の思いは、今でもおぼえていて、残してしまって給食センターで作ってくれた人たちや、野菜などを育ててくれた人たちに申しわけないというこうかいの思いが残りました。お残しをしてしまう理由は、さまざまあると思います。時間が足りない、味が苦手、など、その中でも野菜が苦手だという人は、ぜひ野菜を育ててみてほしいです。

   私の家の庭では、夏野菜をはじめ、サツマイモやオクラなど約10種類の野菜を育てています。毎日の水やり、草取り、さまざまなお世話をして野菜が育ちます。そして、実になると一つ一つ大切に収かくし、家族で食べます。その中には、私の苦手な野菜もありますが、なぜか家の畑でとれた野菜は、残すことなく食べることができるのです。「そうか。みんなも野菜を育てるところからやってみると、給食を残すのがへるのでは」と、思いました。野菜一つ育てることは、とても手間がかかり、全部が実になるわけではありません。一つ収かくすることは、とても大変なことです。学校でも、さまざまな野菜を育てています。休み時間などを利用し、野菜の成長していく姿を少しでも見てほしいと思います。こうして大切に育てた野菜や食材のことを知ると、毎日の給食のありがたさが分かり、少しでもお残しがへるのではないかと思いました。

   給食センターの方たちは、食材の栄ようを生かし、私達にたくさん食べてもらえるようにと工夫をし、おいしい給食を作り、とどけてくれています。真っ白なあまくたかれたご飯。おなかの中がポカポカ温まる温食。おかわりしたくなるおかず。みんなのお楽しみ。デザート。それぞれよく味わい、私達のもとへ届けられるまでの大変さが分かると、毎日の給食を残すことなく食べることができるのではないでしょうか。

   小さなことかも知れませんが、今日も食べている給食で、すぐにできることだと私は思います。

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