大雪湖でアメマス ウグイの猛攻避けて釣果

  • 釣り
  • 2023年11月2日
大雪湖でアメマス ウグイの猛攻避けて釣果

  仕事で旭川に行く用事があったので、先日訪れて楽しい思いをした大雪湖でもう一度釣りをしてみようと予定を立てた。

   前回は寒くて雪が降る最悪の天気だったが、今回は釣り日和になりそうな予報だ。仕事をそこそこに切り上げ、車を走らせたのは午前10時を過ぎたころだった。天気は上々、雪をまとった大雪山がとても奇麗に見えた。道も空いていたので1時間30分ほどで大雪湖に到着した。

   前回駐車したポイントに車を止め、早速準備を開始。気温は13度とこの時期にしては暖かいが、一応防寒着を着込んで釣り場に向けて歩きだした。前回は雪が積もっていて分からなかったものの、今回は泥の上に無数のヒグマの足跡を発見。大雪の山奥だから決して珍しくはないとはいえ、やはり気持ち良いものではない。ましてや今回は単独行。車からかなり離れることもあって少々不安もあるが、熊撃退スプレーを持っているので最悪の事態は避けることができると信じたい。

   周囲の気配に注意しつつ釣り座に到着。10・4フィート#6をつないで釣りを始めた。ラインはタイプ2を使用。前回ブラック系のフライはウグイの猛攻撃をくらったので、今回はオリーブ系ストリーマーを中心に巻いてきた。水面を見ると20メートル前方にディンプルライズが見られる。ウグイかもしれないが、取りあえず狙ってみることにした。

   風はほぼ無い。シューティングヘッドがロッドティップを出た瞬間シュートをかけると、奇麗なループを描いてフライが飛んで行った。そしてライズ地点より上流に着水。カウントダウン後おもむろにラインをリトリーブすると一発でヒットした。まるで映画のシーンを見るようなカッコいい瞬間だ。もし誰かがそばで見ていたら拍手喝采されるような場面に自己陶酔した。

   意気揚々とラインを引き寄せネットに魚を入れるとなんとウグイ。途中で嫌な予感はしていたが、やはりおまえかぁ―。世の中はそれほど甘くはなかった。

   それからウグイの容赦ない波状攻撃に見舞われあえなくこの場所を退散。ポイントを変えてようやくアメマスが釣れだした。どうやら大雪湖は、場所を間違えると大変なことになる湖のようだ。

  (大中𠮷隆)

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