お金の代わりに人の得意なことを運用する「とくいの銀行 白老支店」の第5回「ひきだし」イベントがこのほど、町大町2のカフェ結で開かれた。今回は地域食堂をテーマに町民ら延べ約30人が参加し、料理の「得意」を持つ町民らの手料理に舌鼓を打った。
竹浦の主婦鈴木キワ子さん(79)が栗を使った5品、石山の主婦中村多香子さん(67)がキムチやハンバーグなど5品を手掛けた。また飛び入りで町民が卵焼きや肉じゃがなど5品を持ち寄り、食卓に笑顔が広がった。
町社会福祉協議会の生活支援コーディネーターで同銀行に関わる喜納悠介さん(34)らが、パートナーを亡くすなど「1人で食事をするのが寂しい」と訴える高齢者らの声を受けて企画した。
参加した若草町の福島渺子(ひろこ)さん(87)は「調理のこつを聞いたり、食卓で会話を交わしたりする楽しさが食事の味わいを変えてくれる。開催してくれてありがたい」と感謝していた。