道内で狩猟が解禁された1日、苫小牧署や胆振総合振興局など4団体は白老町社台の山林をパトロールし、ハンターに猟銃の事故防止を呼び掛けた。
同町内の猟場には道内外から多くのハンターがエゾシカを狙って訪れることから実施した。
同日午前5時ごろ、署員や職員は同町の別々川からインクラの滝付近まで禁止されている「日の出前発砲」や国有林への立ち入りを防ぐ見回りを実施。入山して来たハンターに猟銃の基本原則を記載したチラシを渡した。
同町萩野のハンター堀起與賜(きよし)さん(78)は「やぶの中で動くものが人間かどうか確認を徹底している。エゾシカの死体を山中に捨てる光景もよく見掛けるので、警察と連携して対処したい」と話した。
苫小牧署管内(東胆振1市4町)では1月、苫小牧市内で猟から帰宅途中の男性が猟銃を車内に放置した上、飲酒運転を引き起こして検挙された。同署の冨士本学生活安全課長は「猟銃は扱いを誤ると人命に関わる。基本ルールを守って狩猟に臨んでほしい」と呼び掛けた。