【ロサンゼルス時事】米大リーグは26日、各地で行われ、ドジャースの大谷は、パドレス戦に1番指名打者(DH)で出場し、七回に右前へ決勝の適時打を放つなど、5打数3安打1打点だった。本塁打は53本、盗塁は56のまま。ドジャースは7―2で逆転勝ちし、ナ・リーグ西地区で3年連続の優勝を決めた。
大谷は昨年オフにエンゼルスからドジャースに移籍し、メジャー7年目で初の地区優勝。ドジャースにはプロ野球オリックスから山本も今季加入した。ワールドチャンピオンを目指して10月からプレーオフに臨む。
パドレスの松井は八回途中から登板し、3分の1回を投げて1安打、1三振、1四球。
大谷、7年目の美酒
メジャー7年目にして初めて、大谷が「シャンパンファイト」の美酒に酔った。レギュラーシーズンの本拠地最終戦で、5万2433人の観客を前に、ドジャースがパドレスを逆転で下して地区優勝を果たした。「きょう決めるんだ、という気持ちだった。うれしい」と素直に喜びを表現し、「全員が良い仕事をして、良いゲームだった」と振り返った。
勝つためにドジャースにやって来た大谷が、勝利を呼ぶ活躍を演じた。0―2で迎えた七回。ドジャースはスミスの2ランで追い付き、なお1死一、二塁。ここで大谷は勝ち越しの右前打を放った。ベッツが2点適時打で続き、この回計5点を奪って逆転した。
前日は3―3の同点で迎えた六回に中前適時打を放っており、これで2試合連続の決勝打だ。シーズン序盤には得点圏打率の低さを指摘されたこともあったが、シーズン終盤の勝負どころで結果を出した。ロバーツ監督は「彼はこの時を夢見てきたことだろう。毎試合、特別なことを見せてくれた。本当に素晴らしい」と笑顔で話した。
シャンパンファイトを終えるとグラウンドに出て、愛犬のデコピンを抱き、真美子夫人と記念撮影。地区優勝の喜びに浸った。
だが、目標のワールドシリーズ優勝までは道半ば。気を緩めることなく戦い続ける覚悟だ。
大谷、54号3ラン 日本人単独 最多盗塁も
【デンバー時事】米大リーグは27日、各地で行われ、ドジャースの大谷はロッキーズ戦に1番指名打者(DH)で出場し、六回に54号3ランを放った。二回には日本選手単独最多となる57個目の盗塁を成功させ、シーズン「54本塁打、57盗塁」とした。
パドレスのダルビッシュは7勝目を懸けてダイヤモンドバックス戦に先発。
レッドソックスの吉田はレイズ戦に5番DHで出場。カブスの鈴木はレッズ戦を欠場した。
27日 大谷、盗塁でイチロー超え 今季57個目
ドジャースの大谷が今季57個目の盗塁を決め、2001年にイチロー(当時マリナーズ)がマークした日本選手のシーズン最多を抜いた。二回1死一、二塁から10試合連続安打となる右前適時打で出塁。続くベッツの打席で二盗に成功し、同時に三走が本塁を陥れたため、重盗が記録された。
25日の試合でイチローの56盗塁に並んだ際には「憧れの選手。数が並んだからといって、それが変わることはもちろんない」と喜んでいた。「引き続き、チームの勝ちのために、しっかり走るところは走っていきたい」と話していた通り、盗塁を決めて偉大な先輩の記録を更新した。
六回には特大の54号3ラン。シーズン「54本塁打、57盗塁」に記録を伸ばした。