白老町を舞台にしたアートプロジェクト「ルーツ&アーツしらおい2024」が20日から開幕しました。4年目を迎えた今回は企画・運営体制を変え、町固有の文化や観光情報も発信する取り組みへと多様化しています。
まずその取り組みを代表して「古布絵作家 宇梶静江の世界」を紹介します。「古布絵」とは、古い布を縫い合わせて絵を描くように形を表現した作品。アイヌ文化の伝承者で町在住の宇梶静江さん(91)の作品を鑑賞しに、会期中の20日から23日までに多くの方が会場のしらおい経済センターを訪れました。
本展を企画した、白老おもてなしガイドセンターの役員、松本曜子さんは、2年ほど前から静江さんの作品展を構想していて「実現できてよかった。静江さんが、まちで暮らして活動していることも伝えていきたい」と熱い気持ちを伺いました。芸術祭を機に、日々の生活の中で織り成される、白老の魅力を広く伝えられたらと思います。1カ月と少しの会期中に町内各所で代わる代わる展開される取り組みに注目してください。
(広報担当・八木皆実)
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11月1日まで町内各地で開かれている芸術祭「ルーツ&アーツ2024―白老文化芸術共創」の魅力について、同祭の広報担当が4回にわたって紹介する。