米国人のデータを解析した結果、成人男性ではビタミンB1の摂取量が多いと、高尿酸血症のリスクが低下することが分かったと、中国の研究グループが発表した。
尿酸は、細胞や食べ物に含まれるプリン体という成分が肝臓で代謝されたもの。体内で過剰に蓄積され高尿酸血症になると、痛風のリスクとなる。
研究グループは、2017年3月~20年3月に米国民健康・栄養調査に参加した成人5750人(男性2725人)のデータを基に、食事からのビタミンB1摂取量と高尿酸血症との関連を検討した。
高尿酸血症の人は18・90%だった。年齢や生活習慣、既往症などを調整して解析すると、男性ではビタミンB1の摂取量増加に伴い、高尿酸血症のリスクは低下し、血清尿酸値も低かった。一方、女性ではそうした関連は見られなかった。
研究グループは、尿酸の代謝に性差が関連している可能性を指摘している。
(メディカルトリビューン=時事)