ASC北海道

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  • 2024年9月24日
ASC北海道

  苫小牧地区の社会人サッカーチーム、ASC北海道が道リーグ残留を決めた。昨年、下部の道南ブロックリーグと道内4ブロック決勝大会を制し、2年ぶり2度目の道内アマチュアトップ8一角として今季を戦った。22日に浜厚真野原公園で行われた第13節では旭蹴会(旭川地区)に2―0で勝ち、最終節を待たずに6位以上を確定して生き残った。0―0で迎えた後半2分すぎ、西塚龍雅選手(24)が先制点を決めた。「今季の自身初ゴール。何とかゴールしたかったですから」と試合後に玉の汗を浮かべて語った。

   今年で創立20年。道南―の下部、苫小牧地区社会人リーグ加盟から出発し、歴代選手が昇格に次ぐ昇格を重ねて今に至る道をつくった。現在、仕事を持つメンバーが週2回の夜間、苫小牧に集まって練習。クラブとしては、ASC北海道スタッフとも重なる指導資格者が中学生の男女、小学生らの各年代下部チームを運営してきた。今年の4月には組織強化のための「趣意書」も公表して将来的な「Jリーグ入り」を目標に掲げている。

   第13節の一戦はASC中学年代50人超の一団が一心に声をそろえて、顔触れの中にはコーチもいる社会人選手を応援。異なる世代が競技の絆でつながるサッカークラブらしい姿が新鮮だった。(谷)

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