厚真町観光協会は22日、参加者が農家のアドバイスを受けながら米作りを体験する「田んぼのオーナー事業」の稲刈り体験を、町幌内の高橋農園で行った。札幌市や苫小牧市などから約220人が参加。鎌を手に持ち、黄金色となった「ななつぼし」の稲穂を収穫した。
同事業は、1区画(1アール)2万7500円を支払い、1シーズンのオーナーとなる取り組み。4月の種まき(見学)から、田植え、稲刈りまで作業を体験できる。今年度は道内外から100区画分の申し込みがあった。
オーナーのうち、情報システム開発や運用などを手掛ける日本事務器(東京)は、創業100周年を記念し、今年初めてオーナーとなった。この日は従業員や家族約15人が参加し、収穫作業に汗を流した。同社の田中啓一社長(69)は「ぬかるみを歩くのは大変だったが、稲を刈り取ることができた。これを機に来年以降も参加したい」と話した。
収穫した稲穂は玄米か白米にして、約1カ月後にオーナーに届けられる。