白老町認知症の人と家族などの会(吉良哲子会長)は20日、町内3カ所で街頭啓発を行った。世界アルツハイマー月間(9月)と世界アルツハイマーデー(21日)にちなむ取り組み。会員7人が、会の名前が書かれた黄色いたすきを掛け、認知症に理解を促すリーフレットなどを買い物客に手渡した。
認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを―と、2017年の設立以来、継続する活動。ツルハドラッグ白老店、ラッキーマート白老店、コープさっぽろパセオしらおいで実施した。
吉良会長は「(高齢者が多い白老町では認知症を)身近に受け止めてくれている町民が多い。当事者や介護者の気持ちが少しでも前向きになるよう、今後も活動を続けたい」と話した。
同会では、認知症理解促進パネル展を30日まで町総合保健福祉センターで開き、認知症の症状や当事者への対応をパネルを使って解説している。関連冊子も配布しており、事務局担当者は「1人で悩まず、会に相談を」と呼び掛けている。
認知症に関する図書の展示と貸し出しは、町立図書館でも行っている。