アイスホッケーアジアリーグ2024~25は21、22両日、苫小牧市などで4試合が行われた。ホーム開幕戦となったレッドイーグルス北海道は、大勢の観客の後押しもあり東北フリーブレイズに2連勝。地元での試合で勢いを付けた形だ。HLアニャンも横浜グリッツに2連勝した。
▽2回戦22日
レッドイーグルス北海道(3勝1敗)3-2東北フリーブレイズ(1勝3敗)
▽得点者【レ】髙木(中島)今(牛来、柴田)小林(安藤、山田)【東】鎌田(生江、橋本)マクナリー(山田、米山)▽GK【レ】小野田【東】畑▽シュート数【レ】33【東】33▽反則【レ】16分【東】6分▽パワープレー得点【レ】0【東】1▽キルプレー得点【レ】0【東】0▽観客数1944人
HLアニャン(3勝1敗)4-3横浜グリッツ(1勝3敗)
▽1回戦21日
レッドイーグルス北海道(2勝1敗)6-3東北フリーブレイズ(1勝2敗)
▽得点者【レ】中島(高橋、橋本)高橋(中島、髙木)中島(髙木)武部(中島、橋本)三田村(安藤、武部)安藤(三田村、小林)【東】田中(マクナリー)人里(米山、マクナリー)マクナリー(米山、人里)▽GK【レ】成澤【東】伊藤▽シュート数【レ】33【東】38▽反則【レ】4分【東】6分▽パワープレー得点【レ】2【東】0▽キルプレー得点【レ】0【東】0▽観客数2338人
HLアニャン(2勝1敗)4-2横浜グリッツ(1勝2敗)
-宿敵アニャン戦へ、改善点を修正
1点を先制されるが、FW髙木が左サイドから強烈なシュートを放ち同点。連続ペナルティーによる3対5の数的不利なキルプレーを守り切り、DF今が勝ち越し点を上げた。その後追いつかれるが、FW小林が右サイドから決勝点を打ち抜き、ホーム2連勝を果たした。
荻野監督は「しっかり60分で勝ち切れたことは良かったが、キルプレーが続き試合の流れを遮ってしまった」と振り返り、今週末に控える宿敵HLアニャン戦に向け「私もだが、選手はそれ以上に気持ちが入っている。やるホッケーは一緒だが、これまで4戦の反省点を伝え、改善して次戦にぶつけたい」と力を込めた。
-流れ引き寄せたベテラン2選手
2戦目で、チームに流れを呼び寄せたのは8季目DF今と7季目FW小林だった。第2ピリオド、同点の状況で勝ち越し点を挙げたDF今は「(得点する)直前にシュートを打っていこう―と話していた。積極的な姿勢が結果に現れた」と振り返る。
今季は副主将も務める今について、荻野監督は「練習から意識を高く持って取り組んでいる。(現役時DFの)山下コーチからは細かいプレーの部分も伝えられていて、成果が出ていると思う」と成長を語る。
今は「これまで以上に攻守共に貢献していきたい。チームが沈んだ時、良いきっかけをもたらすようなプレーができれば」とさらなる高みを見据える。
第3ピリオド、小林の反則によるキルプレーでチームは失点。同点に追いつかれ、その後間もなく決勝点を挙げた小林は「自分の反則で流れを相手に渡してしまったので、何とかしたいと思っていた。良い時間帯に決められて良かった」と振り返る。シュートは相手DFを利用し、GKから見えにくい角度で放った。「空いている部分が見え、シュートを選択した。練習で取り組んでいた形が結果に出た」と分析する。
ここまでの4戦で3得点と好スタートを切った小林。「コンディションも良いし、夏場からしっかり準備してきた自負はある。足りない部分もあるので、これから詰めていきたい」と力を込め、センターフォワードとして今季は10ゴール20アシストを目標に掲げる。
今週末の次戦、HLアニャン戦に向け「昨季、最後に負けて悔しい思いをした相手。この2連戦はシーズン序盤のターニングポイントになると思うので、しっかり準備し、役割を全うしていきたい」と闘志を燃やした。
-21日、粘り強く逆転
ホーム開幕戦は、相手に3点の先行を許すが第2ピリオド以降、数的有利なパワープレーのチャンスを生かしたり、オフェンスゾーンでの粘り強い攻撃から得点を挙げ、逆転した。終盤、6人攻撃を仕掛ける東北の攻撃を防ぎ、FW安藤が無人のゴールへパックを流し込み、リーグ初得点をマークした。
荻野監督は「(立ち上がりは)初歩的な部分ができていなかったし、力みもあって堅かった」と回顧。「自分たちのホッケーをやろう―とピリオド間に伝えた」とし、第2ピリオドからは徐々にオフェンス時間が増え、得点につなげた。