白老東高校の体育館で15日、車いすバスケットボールの体験会が開かれ、小中高校生9人を含む町民13人が選手らと汗を流した。パリ・パラリンピックでパラスポーツへの関心が高まる中、町ボランティアセンターが初めて企画した。
体験に先立ち、苫小牧市在住で札幌市の障害者スポーツクラブ「北海道アダプティブスポーツ」に所属する北洋大学3年の繁泉鯉句(りく)さん(20)が講話。「障害を持っていても人生の障害にはならない。障害がある人もスポーツを楽しんでいるということから知ってもらえたら」と話した。
子どもたちはパラスポーツ用の車いすに初めて乗り、選手の指導でパスやシュートを練習した後、試合に臨んだ。白老東高2年の中村樹希(いつき)さん(16)は「車いすを動かしながらスポーツをする難しさは、体験するうちに楽しさに変わった。友達にも伝えたい」と語った。
同センターの庭山了さん(61)は「高校と連携し、障害に対する偏見を取り除くための企画を来年以降も開催していきたい」と述べた。