Z世代、症状を重く認識しがち アトピー性皮膚炎

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  • 2024年9月17日
Z世代、症状を重く認識しがち アトピー性皮膚炎

  アトピー性皮膚炎に関する世代間調査を行ったところ、Z世代で自身の症状をより重く認識する傾向があったと、スペインの研究グループが発表した。

   アトピー性皮膚炎は、見た目や症状から患者の生活に影響する。影響の大きさは性別や年齢などによって異なり、症状に対する患者の主観的な評価と、医師の客観的な評価が乖離(かいり)するケースがある。

   研究グループは、2023年2~5月にアトピー性皮膚炎で受診したZ世代(1993~2001年生まれ)と、ミレニアル世代(1978~92年生まれ)の各30人超について、症状に対する医師と患者本人の評価を比較した。

   その結果、医師の評価はミレニアル世代で重症度が高かったが、両世代で患者の評価は同等で、Z世代の方が実際より症状を重く認識していた。研究グループは「ソーシャルメディアを多用するZ世代は、理想とする自己イメージにとらわれ、体の状態に不満を抱きやすい可能性がある」としている。

  (メディカルトリビューン=時事)

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