立憲民主党の代表選(23日投開票)、自民党の総裁選(27日投開票)が告示された。アメリカの大統領選挙(11月5日投開票)のテレビ討論会なども加わり、日本の新聞やテレビは選挙一色。自民総裁が決まれば次は総選挙との見方が一般的。秋空が日一日と高さを増しても、暑苦しい政争はまだしばらく続きそう。
自民の総裁候補は過去最多の9人。派閥裏金事件で失った政治への信頼をいかに取り戻すか。聞こえてくる言葉の中には所得倍増など懐かしい響きのものも。地方の振興、学校給食費無料化など、いまさら持ち出されても照れ臭いものまである。13日には候補の共同記者会見が行われたが、手応えはどうだったのか。
10日午前、アメリカ大統領選に立候補する共和党のトランプ前大統領と、民主党のハリス副大統領による初めてのテレビ討論会を見た。前大統領はロシアのウクライナ侵攻を「24時間で止める」と豪語していたそうだが具体的な説明はなかった。「移民が住民のペットを捕まえて食べている。犬もネコもだ」などと紹介していた。トランプ氏は、司会者の「確認できなかった」との説明にかぶせるように「テレビで言ってた」と不満そうな表情だった。政治家はしっかりと選ばなければならない。改めて思った。(水)