【ロサンゼルス時事】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が史上初のシーズン「50本塁打、50盗塁」に迫っている。11日の試合を終えて「47本塁打、48盗塁」とし、残りは3本塁打、2盗塁。13日からはブレーブス4連戦(アトランタ)、マーリンズ3連戦(マイアミ)と続き、敵地で快挙の瞬間を迎える可能性は十分だ。
エンゼルスでア・リーグの本塁打王に輝いた昨年に続き、ドジャースに加入した今季もアーチを量産。既に自己最多だった2021年の46本を上回り、シーズン終盤でも勢いは衰えていない。
そして、打者専念の今季に大きく伸ばしているのが盗塁で、キャリアハイだった21年の26個は7月下旬にクリアした。日本生まれの選手のシーズン最多はイチローの56個(01年)で、2位が現在ドジャースを率いるロバーツ監督の49個(06年)。あと一つで並ばれる監督は「翔平はすぐに私の記録を塗り替えるはず。確信しているよ」と胸を躍らせる。
「50―50」について大谷は「あまり意識しないようにしている。それより自分のいい感覚の打席を増やしたいし、走塁では行ける時に進塁できるようにしたい」と話す。前人未到の記録達成がいつになるか、注目が集まる。
鈴木、節目 20号も反省
カブスの鈴木が2年連続で20号本塁打に到達した。11日のドジャース戦、3点を追う三回1死走者なしで、相手先発ミラーの速球を右中間へ。約156キロに力負けせず逆方向に運び、「たまたまいい形で捉えられたので、あっち(逆)方向に飛んだだけ。いい投手から打てたので良かった」と振り返った。
ただ、九回には痛恨の盗塁死。3四球と犠飛で2点差に迫ってなお一、二塁の場面で、二塁から三盗を試みたがあえなく失敗した。自ら流れを手放す形で敗れ、「最後は僕のミスでこうなってしまった。ああいうボーンヘッドはなくさないと、流れが変わってしまう。反省しないといけない」と厳しい表情で話した。