アウトドアブーム 第5駐車場の愛称募集中

  • 支笏湖日記, 特集
  • 2024年9月13日
アウトドアブーム 第5駐車場の愛称募集中

  この支笏湖畔でも近年のアウトドアブームの高まりを感じています。晴れるとにぎわうエリアの一つが千歳川左岸に隣接する支笏湖第5駐車場です。

   以前は私たち、一般財団法人自然公園財団支笏湖支部が管理しており、入口にチェーンが掛かっていてスタッフが手動で鍵を開けるという方式でした。当時は主に高齢者や障害のある方が坂道を降りずに湖畔近くに駐車したい、という声に対応していました。

   それがいつからかカヌー、カヤック、SUP(スタンドアップパドル)などを積載した車が来るようになり、水辺へのアクセスに便利ということで、第5駐車場を指定して駐車する人が増えてきました。こうしたニーズの変化に対応するため、2019年から支笏湖地域関係者、自然公園財団や環境省など行政機関らによる第5駐車場の再整備について協議が重ねられ、23年に整備が完了しました。

   今年5月1日に新たな管理者のもと再整備された第5駐車場がついにオープンしました! 千歳川にスムーズに降りることのできるスロープ、きれいになった桟橋。広場も駐車スペースだけでなく芝のスペースもあり、使いやすく生まれ変わりました。

   また、広場の中央部分には73年前まで支笏湖を走っていた王子軽便鉄道(通称「山線」)の軌道が再現されています。ここから水辺にアクセスする方に協力いただく環境保全協力金(中学生以上500円/人)は、支笏湖の自然環境や景観を守りつつ、安全に心地よく自然を満喫できるよう、ローカルルールの策定・啓発活動、清掃やパトロールなどに活用されます。

   再整備後は、水辺のアクティビティー事業者をはじめとして支笏湖地域関係者が所属する国立公園支笏湖運営協議会が管理運営に当たります。現在、同運営協議会では第5駐車場の愛称を募集中です。応募用紙は支笏湖ビジターセンター、千歳観光連盟支笏湖支所をはじめ支笏湖周辺の店舗や宿泊施設、千歳観光案内所などでも配布している他、同運営協議会のホームページやインスタグラムでも確認することができます。

   親しみが湧き、呼びやすい、そんな名前になるとうれしいなと思っています。

  (支笏湖ビジターセンター自然解説員 佐々木香澄)

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