被災3町長インタビュー下 むかわ町竹中喜之 町長 人口減少に歯止め 復興拠点整備事業が本格化

  • 特集, 胆振東部地震から6年
  • 2024年9月12日
被災3町長インタビュー下 むかわ町竹中喜之 町長
人口減少に歯止め 復興拠点整備事業が本格化

 ―胆振東部地震から6年。町はどう歩んできたか。

 「大きな震災を経験してもう6年か、残された課題を考えた時のまだ6年かとさまざまな思いがある。震災からコロナ、気候変動、DX(デジタルトランスフォーメーション)、GX(グリーントランスフォーメーション)など社会変化への対応を考えないといけない。これまで町民の生活再建を優先させ、産業面、防災面の施設整備を進めてきた。人口減少に歯止めをかけ、創造的復興に向けたまちづくりを進めている」

 ―復興拠点施設等整備事業1と2の現状は。

 「穂別地区の1は博物館をはじめとした工事が始まる段階となった。工事の完成が事業の終わりではない。まちなか再生のデザインを通して施設を進化させていく。鵡川地区の2はエリアデザインの策定が本格化する。穂別地区と鵡川地区に来てもらう周遊型の流れを作りたい。合併して18年になるが、持続可能なむかわ町として、両事業を進める上で波及効果を意識し、町全体に人の流れ、にぎわいを創出したいと思っている」

 ―策定を進めている事前復興計画の進行は。

 「大きく分けて、事前復興まちづくり計画と復興事前準備計画の二つがある。まちづくり計画は、被害の想定や課題を整理した上で、復興の基本方針、プロセスを確認し、分野別の復興まちづくりの実施方針を作成する。事前準備計画は、事前防災の案と事前準備体制の案を検討している段階。現在、内容の精査を進め、住民の合意形成を図り、年度内に計画の策定を目指している」

 ―町の課題をどう捉えているか。

 「人口減少対策や移住定住の促進、町の認知度向上に向け、まちづくり計画の前期計画で掲げた地方創生、まちなか再生、タウンプロモーションの重点プロジェクトを着実に進めていく。子育て関係の施策は人口減少の緩和策となる。鵡川ししゃもをはじめとした地域ブランドの確立、維持、再生に向けた取り組みをしっかりしたい。前期計画の目標年次が2025年度で、後期計画に向けた準備作業を行っていく」

 ―国のかわまちづくり支援制度に登録された。鵡川をどのように生かすか。

 「鵡川地区と穂別地区をつないでいくため、かわまちづくり支援制度を生かしたい。1級河川の鵡川は町のシンボルで、穂別と鵡川の人と人のつながり、両地区をつなぐ架け橋となっている。復興拠点施設等整備事業と関わり、まちづくりとどう連携するか、相乗効果を高めるため取り組みの強化を進めたい」

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