若いコロナ後遺症患者は、起立時にふらつく、しゃがみ込んでしまうなどの立ちくらみ症状が出やすいことが分かったと、岡山大などの研究グループが発表した。
研究グループは、2021年2月~23年4月に同大病院を受診したコロナ後遺症患者のうち、立ちくらみやめまいなどの症状が出る「起立性調節障害」の判定に用いる「起立試験」を行った86人を対象に、試験結果と後遺症の症状や内分泌学的な特徴について検討した。
その結果、33人(38.4%)が起立試験で「陽性」となり、うち16人(48.5%)が20歳未満だった。陽性の後遺症患者は吐き気や動悸(どうき)の症状が多く、起立時の脈拍の増加や起立直後の拡張期血圧の上昇が見られた。
さらに、若年の後遺症患者では、脳の下垂体から分泌される血中の成長ホルモンが低いことも分かった。
(メディカルトリビューン=時事)