白老町竹浦の飛生アートコミュニティーで15日まで、飛生芸術祭2024「僕らは同じ夢を見る―」が開かれている。旧飛生小学校の木造校舎や周辺の森を会場に、森全体を一つの作品と捉え、町内外の芸術家約30組の絵画やオブジェなど約80点を公開している。
初日の7日は、苫小牧地方法人会白老地区会が開幕を祝い、同芸術祭の活動に25万円を寄付した。清水尚昭会長ら役員3人が同コミュニティーの国松希根太代表に目録を手渡し、「若い人たちの活躍に期待している。まちのために活動の幅をさらに広げていっていただければ」と述べた。国松代表は「旧飛生小の時代から森の教育に力を入れてきた地域。森づくりのために使わせていただく」と感謝した。
同コミュニティーは、飛生小が廃校となった1986年、国松代表の父で彫刻家の国松明日香さん(77)らが発起人となり、複数の芸術家らによる共同アトリエとして誕生。芸術祭は創作発表の場として2009年から年1回、開かれている。
芸術祭は各日午前10時~午後4時。作家によるトークショーや創作体験なども予定されている。入場料は寄付制で会場に募金箱を設置する。
苫小牧地方法人会白老地区会は3月末時点で92社が加盟。21年度から活動への寄付を続け、累計は100万円に達した。